【ロケット開発×難加工パイプ加工】 H3ロケットを支えたイセ工業の技術力

2025年2月28日
#技術コラム
【ロケット開発×難加工パイプ加工】 H3ロケットを支えたイセ工業の技術力|ステンレス・アルミパイプ 受託加工センター

ロケット開発に必要な「パイプ加工」とは?

ロケット開発では、極限の環境に耐えうる軽量・高精度な部品が求められます。とりわけ、燃料供給ラインや冷却系統に使用されるパイプ部品は、ロケットの安全性・性能を大きく左右する重要な要素です。
極低温の液体燃料を安全に運ぶ高耐久性の配管
エンジンの燃焼効率を高める複雑な形状のパイプ
過酷な打ち上げ環境に耐える軽量かつ高強度の部品
このようなロケット開発の課題を解決する「軽量パイプ加工」において、愛知県のイセ工業が重要な役割を果たしました。

©JAXA|ステンレス・アルミパイプ 受託加工センター

ロケットエンジン©JAXA

イセ工業、H3ロケットの部品加工を担当

イセ工業は、JAXAと三菱重工業が共同開発したH3ロケットの一部パイプ部品を製造しています。
H3ロケットは、日本の次世代主力ロケットとして開発され、コスト削減・高性能化を両立させた革新的なロケットです。

このプロジェクトにおいて、イセ工業は以下の技術を提供しました。

120φまで対応可能な「小R曲げパイプ」 → 燃料・冷却系統の流体抵抗を最適化
職人の手作業によるカスタム調整 → 通常曲がらない様な部品を作り上げる

これにより、H3ロケットの燃焼系統や冷却ラインのパイプ部品が、極限環境下でも確実に機能するよう加工されました。

なぜイセ工業がロケット開発に選ばれたのか?

H3ロケットのような先進的な開発プロジェクトには、大手メーカーだけでなく、高い技術力を持つ中小企業の協力が不可欠です。

イセ工業がロケット開発に携わることができた理由は、以下のような独自の強みにあります。

試作から小ロット・量産まで対応できるフレキシブルな生産体制
職人の技術と最先端の加工技術を融合し、要求仕様に合わせた精密加工が可能

特に、「フレキシブルな試作対応力」と「高精度な職人技術」が評価され、H3ロケットのパーツ製造を担当することになりました。

ステンレス・アルミパイプ 受託加工センター

ロケット開発技術の応用——未来への可能性

イセ工業の技術は、自動車産業や宇宙開発にとどまらず、以下の分野にも応用可能です。

航空機の燃料・冷却系パイプ(軽量化と高強度化)
水素エネルギー関連(燃料電池車・水素パイプライン)

特に、水素燃料供給ラインのパイプ加工技術は、H3ロケットの経験を活かし、次世代エネルギー分野への応用が期待されています。

ステンレス・アルミパイプ 受託加工センター

愛知県のものづくりを支える企業、イセ工業

愛知県といえば、トヨタ自動車をはじめとする自動車産業の一大拠点として有名ですが、そこには数多くの中小企業が存在し、世界のものづくりを支えています。その中でも、「パイプ加工技術」において高い評価を受けているのが、イセ工業です。

「自動車の部品をつくる会社?」と思うかもしれません。しかし、イセ工業が手掛けるのは単なるパイプではなく、職人の手作業による高精度な加工が施された、世界でも数少ない技術を持つ特別なパイプです。

そしてこの技術が今、自動車業界を超え、宇宙開発や次世代エネルギー、航空産業など多様な分野へ広がっています。

 

自動車の街・愛知県で磨かれた「匠の技」

愛知県は、ものづくりの街。多くの製造業が集まるこの地で、イセ工業はパイプ加工技術を磨いてきました。

曲げる・削る・溶接する——シンプルに見えて高度な技術が詰まった加工技術
試作品の開発から量産まで対応できる柔軟な生産体制
職人の手作業でしか実現できない「絶妙な調整」

イセ工業の技術は、単なる「部品づくり」ではなく、開発者の「こういうものが作りたい!」という想いを形にする力があります。

 

東海テレビの記事へリンク

 

愛知県から宇宙へ——世界を支えるイセ工業の挑戦

「愛知県の工場が、実はロケット開発に関わっていた!」と聞くと、驚かれる方も多いかもしれません。
しかし、イセ工業のような高い技術力を持つ企業が、日本の宇宙開発を支えているのです。

H3ロケットを支えた技術を、次のフロンティアへ!

イセ工業は、これからも最先端の技術開発に挑戦し、日本のものづくりを支え続けます。

ロケットの打ち上げの様子©JAXA|ステンレス・アルミパイプ 受託加工センター

ロケット打ち上げの様子©JAXA