スピニング加工とは?
スピニング加工は、板材を回転させながら、工具をあてる塑性加工法です。一般的には板材を金型に少しづつ押し付け成形していきます。弊社ではケース(パイプ)の端末をヘラを押し当て成形する事をスピニング加工と言っています。
スピニング加工のメリット・デメリット
<メリット>
プレス機による絞り加工は、ケースの径・成形形状によって、必ず型の製作が必要になります。また、絞り部の形状によってはパンチが2~3本(多いともっと)必要になる事があります。
しかし、スピニング加工はチャックとヘラさえあればプログラム次第で成形する事が出来ます。
ですので、イニシャルコストを押さえる事ができる。型の保管・メンテナンスが必要なくなるというメリットがあります。
<デメリット>
プレスによる加工は、難しい加工形状を除けば型に製品をセットすれば、基本誰でも製作する事ができます。
ですが、スピニング加工はそうはいきません。
ローラーが動くためのプログラム作成をおこない、トライ・微調整(職人の経験)が必要となりますので、作業者を選んでしまいます。